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「みんなちがって、みんないい」「見えぬものでもあるんだよ」という詩に出会ったとき、私は鳥肌の立つ感動を覚えました。同郷の詩人金子みすゞでした。それ以来、私はみすゞの魅力に取りつかれて15年、全国各地を語り巡って公演は200回を超えました。
自分中心になりがちな私たちに、みすゞは相手の立場に立って考えることに気付かせてくれます。そして、この世に無用なものはないんだよ、と教えてくれます。一人ひとり、一つ一つ、その役割があって精いっぱいに光り輝いているんだよ、と澄みきった心で語り掛けてくれます。だから、みすゞの詩を声に出して読むと、だれもが持っている子どものころの純真な心に戻れます。
「きのふは子供を ころばせて けふはお馬を つまづかす。あしたは誰(たれ)がとほるやら。田舎(ゐなか)のみちの 石ころは 赤い夕日(ゆふひ)に
けろりかん。」(金子みすゞ全集 石ころ/JULA出版局)
ちょっとつまずいたとき、元気がなくなったとき、そのままでいいんだよ、とそっと優しく包んでくれる。それが、みすゞの不思議な魅力です。
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金子みすゞ(1903〜30年)
長門市仙崎出身の童謡詩人
写真提供/金子みすゞ著作保存会 |
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