やまぐちの島々

神舞の島 - 熊毛群島 - 熊毛郡上関町
祝島

面積:7.67平方キロメートル/人口:644人

祝島全景


プロフィール

 上関港の南西約16kmの周防灘に浮かんでいる周囲約12qの島です。
 古来行き交う船の航行の安全を守る「神霊の鎮まり給う島」として崇められてきた島で、祝島の名前は日本最古の歌集である「万葉集」にも登場します。
 島の歴史を伝える行事として、四年に一回、(ちょうどオリンピックの開催される年に)神舞神事が催され、島は賑わいを見せます。
 島内には、石積みの練塀で囲まれた家が多くあり、その狭く入り組んだ路地とともに、祝島独特の情緒を醸し出しています。
 また、島は桜の名所としても知られており、40余種千本余りの桜に島が覆われる様は、霞がかかったようで「海上吉野」とも呼ばれてきました。
 

祝島集落
祝島集落

島の東側の港の周辺に人家が集まっています。


交通案内

本土との間には1日3往復の定期船が運航されています。

祝島→本土 寄港地 祝島発着
料金
本土→祝島
1 2 3 1 2 3
6:25 12:30 17:00 祝島 6:15 10:40 16:40
6:40 12:45 17:15 四代 530円 10:25 16:25
6:50 12:55 17:25 蒲井 650円 10:15 16:15
7:00 13:05 17:35 上関 900円 10:05 16:05
7:05 13:10 17:40 室津 900円 5:50 10:00 16:00
7:35 13:40 柳井 1,530円 9:30 15:30

問合せ先 上関航運有限会社  0820-62-0102

 

定期船「いわい」
定期船「いわい」

トン数:48.0トン
航海速力:23ノット
旅客定員:72人


みどころ

石積みの練塀 島内では、冬の強い季節風を防ぐため、周囲を石を積み上げた練り塀で囲っている家があちこち見られます。
家の改築などにより数が減少しつつあるそうですが、定期船乗り場から小中学校に向かう道に面して比較的多く見ることができます。
アコウの樹 南方系の常緑の高木で、祝島が自生地の北限とされています。
島内では、数は多くありませんが三浦地区の海岸沿いにみられます。
ケグワの巨木 「ケグワ」は山地に自生する落葉性の高木で、クワの木に比べて葉に毛が多くみられます。島内では三浦地区に多くみられます。県の天然記念物に指定されている「ケグワの巨木」は、根回りが約4m、樹高約35m、枝張り約40mもある珍しいものです。
行者堂 奈良時代初期、修験道の開祖といわれた役小角(えんのおづの)が修行したと伝えられるお堂が島内にあります。
今では、入学試験や入社試験などの合格を祈願して、参拝者が多く訪れます。
平家塚 平景清は平家物語にも登場する平家方の強力の侍大将として知られていますが、壇ノ浦の合戦以後の行動については諸説があり、様々な伝説が残されています。
その平景清の墓と伝えられる積石塚が島内にあります。

練り塀の家並み

祝島の海

練り塀の家並み

祝島の海

島内からは群青の海と美しい島々を楽しむことができます。


行事・イベント

神舞神事 4年ごとに、大分県国東半島にある国見町の伊美別宮社から20余名の神職らを迎えて、勇壮な入船、出船の神事、神楽舞いなどが奉納されます。
祭りの起源は、平安時代の終わり頃、旅の途中に嵐にあった豊後国伊美郷の人々を、島の人々が心からもてなしたことが、機縁ではじまったものと伝えられています。
神事が催される日は観光客や里帰りした人々で島が傾くほどのにぎわいをみせます。
不老長寿マラソン 徐福伝説にちなんで名付けられた健康マラソン大会で、毎年8月上旬に開催されています。13kmと2kmのコースがあり、経験の少ない人も気軽に参加できます。参加者には、Tシャツや地元特産品などが参加賞としてもらえます。
島の朝市 鮮魚や島内でとれた野菜や果物など島の人が持ち寄った物が格安の値段で販売されます。
 

神舞神事
神舞神事


歴史・伝説

徐福伝説 秦の始皇帝が徐福に探させた不老不死の仙薬が、コッコー(ナシカズラ)の実であると伝えられています。コッコーは、島の西側の三浦地区に自生しています。
太郎万・次郎万 島内には、島を海賊から守り、島のために尽くした兄弟の物語が残されています。この兄弟は、旅の途中で目にした祝島が気に入り、そのまま住みついたと伝えられています。兄弟が島に来た時は、ちょうど桜が満開であったといわれています。
兄弟の墓は、その遺言に従って、今も、本土室積が見える見晴らしのよい丘の上に残されています。
万葉集 万葉集には、祝島について詠んだ歌として、次のものが掲載されています。
○「家人は帰り早来と伊波比島斎ひ待つらむ旅行く吾を」
○「草まくら旅行く人をいはひ島幾代経るまで斎ひ来にけむ」
いずれの歌も航海の安全を主題としており、この島が海上守護の神の島であったことを示しています。
 

貯水タンク
貯水タンク

島内では水が不足しがちで島内にはこのように大きな貯水タンクが設けられています。


みやげもの

  • びわ茶、さよりの一夜干し、蓬杖、蓬羊羹、蓬饅頭
  • ※蓬(よもぎ) :祝島の蓬は、1年で3m以上の高さに育つものもあります。蓬を杖にして歩くと中風が治るという言い伝えが島内にはあります。
  • びわ:祝島の気候風土がビワの栽培には非常に適しており、無農薬に近い方法で栽培が行われています。5月中旬から6月中旬が旬です。
  • みかん

郷土料理

石豆腐 にがりを使わず、海水を使って作る豆腐です。島のお目出度い席などに出てきます。

やど

◎はまや旅館     0820-66-2018
◎みさき旅館    0820-66-2001
◎民宿くにひろ    0820-66-2053

※島内には、食堂はありませんが、食料品店、酒屋、パン屋などがあり、一通りのものは揃います。
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